2026年9月27日、地元で開催された防災訓練に参加し、地域の防災関係者の皆さまに向けて「防災におけるドローンの活用」をテーマとした講演とデモンストレーションを行いました。
当日は、まず屋内で小型ドローンを実際に飛行させ、操縦を止めてもその場にとどまる「自動ホバリング」や、壁などへの接近を検知して衝突を防ぐ「障害物検知」の機能をご覧いただきました。
続いて、これまで地域で実施してきた実証実験の映像を使用し、災害時にドローンをどのように活用できるのかをご紹介しました。
山間部の危険箇所調査
山道や斜面など、人がすぐに立ち入ることが難しい場所を上空から確認する方法をご紹介しました。離れた場所から望遠カメラを使用することで、人が現場へ入る前の状況把握に活用できる可能性があります。
害獣調査から行方不明者捜索への応用
害獣調査の実証実験で撮影した赤外線映像を使用し、周囲との温度差を手掛かりとして対象を捜索する方法をご紹介しました。
一方で、赤外線カメラは木の葉などを透過できるものではありません。撮影位置や角度を変えながら確認する必要があり、地上からの捜索と組み合わせて活用することの重要性についてもお伝えしました。
山火事後の残火確認
残火確認の実証実験では、通常の可視光カメラ、ナイトビジョン、赤外線カメラによる見え方の違いをご覧いただきました。
目視では分かりにくい熱源を赤外線カメラで確認することで、山火事鎮火後などに詳しく確認すべき場所を絞り込むための手掛かりとして活用できる可能性をご紹介しました。
災害時だけでなく、平時から使うことの大切さ
今回の講演で特にお伝えしたかったのは、「災害が発生したときだけドローンを飛ばすのではなく、平時から地域で活用しておくこと」です。
危険箇所の定期的な確認、害獣調査、イベント後の残火確認など、日常的な地域課題にドローンを活用することで、操縦や撮影の経験を積むことができます。また、地域の皆さまにドローンを身近な道具として知っていただくことも、災害時の円滑な活用につながると考えています。
講演後には大変ありがたいご講評をいただき、地元消防団の関係者から今後の防災への取り組みについてご相談いただいたほか、山道の管理に携わる方や農業関係者からも、平時にドローンを活用できないかという具体的なお話をいただきました。
今回の防災訓練は、これまで行ってきた実証実験の成果を地域の皆さまにお伝えするだけでなく、地域が抱えている課題とドローン技術を結び付ける貴重な機会となりました。
今後も地域や関係機関の皆さまと連携しながら、平時の活用を災害時の備えにつなげ、地域の中で実際に役立つドローン運用の実現に向けて取り組んでまいります。
